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21世紀における世界的な富の格差
不均衡な資本収益率
1.資本収益率の格差
大規模なポートフォリオには高い平均収益率がもたらされる可能性
←規模の経済
2.世界金持ちランキングの推移
3.億万長者ランキングから「世界資産報告」まで
民主的透明性のために信頼できる情報が必要
累進資本税の必要性
4.資産ランキングに見る相続人たちと企業家たち
ひとたび築かれた財産は、資本の動学に従って増加する。
閾値を超えるとポートフォリオとリスク管理における規模の経済によって、規模効果が強まる。
総資産報告を義務付ける必要性
多くの相続財産は分散型ポートフォリオとして所有されている可能性が高く、見つけづらい。
相続財産の規模を過小評価しがち。
5.富の道徳的階層
企業家の活力と国際的な経済の開放を維持しながら、民主的なコントロールをするには累進課税が必要
国籍を問わず万人に等しく適用される課税が必要
6.大学基金の純粋な収益
収益が基金の規模に応じて急増する
優秀な代替投資の専門家を雇える
富裕層が法制度を持ち出し資産保護に当たっている
慈善目的の財団であっても、たいてい資産の支配権は慎重に維持されている
財団のうちどれくらいが本当に公益性を持つのか
7.インフレが資本収益の格差にもたらす影響とは
インフレの主な影響は資本収益率を減らすわけではなく、再分配すること。
インフレが招く再分配は、最も裕福な人に利益である。巨額の財産には脅威を与えない。
インフレは投資されていない財産に対する税といえる。
実物産に投資すれば免れられるが。
8.ソヴリン・ウェルス・ファンドの収益~資本と政治~
世界の資本分配の動学は、経済的であると同時に政治的、軍事的である。
9.ソヴリン・ウェルス・ファンドは世界を所有するか
収益の再投資だけでなく、石油販売の売上も投資して成長している。
蓄積資本のレントで生活
10.中国は世界を所有するのか?
危険でない
11.国際的格差拡大、オリガルヒ的格差拡大
オリガルヒ的格差拡大のほうが危険
=富裕国が自国の億万長者に所有されるようになること
富裕国が、資産が自国の手を離れつつあると感じる主な理由は、民主的な主権が失われているため。
12.富裕国は本当に貧しいのか
世界全体が大幅にマイナス収支になっているのはおかしい
報告されていない多額の金融資産がタックスヘイブンに存在
富裕国の、他の地域に対する純資産ポジションは実際はプラス
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