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1.はじめに
・資本収益率が産出と所得成長率を上回るとき、民主主義社会の基盤となる能力主義的な価値観を衰退させてしまう。
2.データなき論争
格差には主観的心理的側面が存在するので、政治的対立を引き起こし、科学的分析がやりにくい?
とはいえ、分析はすべき。
3.マルサス、ヤング、フランス革命
4.リカード~希少性の原理
・価格システムは程度をわきまえないし道徳性もない
5.マルクス~無限蓄積の原理
・産業革命以来、格差を減らすことができた力は世界大戦によるショックだけだった・・・
・無限蓄積の原理
資本が蓄積してますます少数者の手に集中してしまう。
6.マルクスからクズネッツへ、または終末論からおとぎ話へ
・資本主義の段階が進むと所得格差は下がる
7.クズネッツ曲線~冷戦さなかのよい報せ
工業化と経済発展の進展につれ格差は減る。
経済成長の果実に参加できる人口比率が高まるので。
8.分配の問題を経済分析の核心に戻す
9.本書で使ったデータの出所
10.本研究の主要な結果
・格差は経済・社会・政治の役者たちの相対的な力関係から生じる共同の産物である。
・富の分配の力学から収斂と拡大のメカニズムがわかる。
・収斂へと向かう主要な力
※知識の普及・訓練や技能への投資
人的資本上昇仮説
11.格差収斂の力、格差拡大の力
・最近の格差の増大
企業の経営者が自分個人の生産性と明確な関連性など全くなしに報酬を決められるためではないか。
12.格差拡大の根本的な力
資本収益率が長期的に成長率を大きく上回っていれば富の分配で格差が増大するリスクは大いに高まる。
資本収益率が経済の成長率を上回ると相続財産は産出や所得よりも急速に増える。相続財産を持つ人々は、資本からの所得のごく一部を貯蓄するだけで、資本をより急速に増やせる。
→民主社会にとって基本となる能力主義的な価値観や社会正義の原理とは相いれない水準に達しかねない。
・富が集積され分配されるプロセスは、格差拡大を後押しする強力な力を含んでいる。
・世界的な累進課税で対策を
13.本研究の地理的、歴史的範囲
14.理論的、概念的な枠組み
15.本書の概要
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