トマ・ピケティ 21世紀の資本 おわりに




 

おわりに

社会科学研究の目的は、民主論争にとって代わるような数学的確実性を作り出すことではない。

 

 

1.資本主義の中心的な矛盾~r>g~

・民間財産に基づく市場経済は、放置するなら強力な収斂の力をもっている。

←知識と技能の拡散

 

・一方、格差拡大の強力な力もある。

・民間資本収益率rが所得と産出の成長率gを長期にわたって大幅に上回り得る。

過去に蓄積された富が、産出や賃金より急成長する。

資本主義のコントロールを取り戻したいのであれば、すべてを民主主義にかけるしかない。

地域的な政治統合

 

 

2.政治的歴史経済学に向けて

 

3.もっとも恵まれない人々の利益

あらゆる市民は、お金や計測、事実と歴史に真剣な興味を抱くべき。

 


トマ・ピケティ 21世紀の資本 16 公的債務の問題




 

公的債務の問題

支出を賄う方法=税金と負債

 

1.公的債務削減~資本課税・インフレ・緊縮財政~

民間資本に対し一時的な特別税をかける。

金融資産台帳の必要性。

 

2.インフレは富を再分配するか?

インフレ率が上がると、公的債務の実質価値は大幅に減る。

インフレは遊休資本に対する課税で、動的資本を推奨する。

累進資本課税の方が良い。

 

 

3、中央銀行は何をするのか?

中央銀行は最後に頼れる貸し手として活動すべきで、金融崩壊とデフレスパイラルを避けるために必要なあらゆることをすべきだ。

 

 

4.お金の創造と国民資本

中央銀行は富そのものは創り出さない。

富を急速に再分配できる。

 

 

5.キプロス危機~資本税と銀行規制が力をあわせるとき~

 

6.ユーロ~21世紀の国家なき通貨?~

 

7.欧州統合の問題

通貨主権の喪失

ユーロ圏諸国で公的債務をプールする。

法人税を通じて税金を源泉徴収する必要性

 

8.21世紀における政府と資本蓄積

資本を十分に蓄積させて収益を成長率まで減らせば、不労所得生活者の支配を終わらせられる。

他に、課税

 

 

9.法律と政治

債務は貧困者から金持ちに富を再分配してしまう。

予算制約を法律や憲法のような規定として定めるのは得策ではない。

 

 

10.気候変動と公的資本

自然資本の劣化

教育資本を増やし、自然資本の劣化を防ぐ。

 

 

11.経済的透明性と資本の民主的なコントロール

経済と金融の透明性

民間企業の口座の開示の必要性

 

 


読書 憲法への招待 0 はじめに

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憲法への招待
はじめに

・憲法を意識しなくてもよいのはうまく機能した状態だから。

・憲法が議論されようとしているのは社会が変革期に入ろうとしている兆候 

・憲法を支えている知恵
立憲主義
=個人の尊重が人間社会において一番大切な価値である。
個人を尊重することを目的に基本的ルールを作らなければならない。
かかるルールが憲法であり、政府はそれに沿って政治を行わなければならない

・個人を尊重するためには
生命を大切にすること・存在価値が平等であること・自由に考えてそれぞれの価値観を持つこと・その価値観に基づいて自由に行動し生活すること
を政府が保証しなければならない。

・9条の定める平和主義は、戦争の禁止を地球規模の視点から規定したものである。
立憲主義の到達点を示したもの。

・組織原理
法の支配の原理
=政治の担当者の行動を憲法の下に置く

権力分立主義
=政治の担当者の相互チェック

民主主義
=主権者たる国民の意思を政府の政策作りに反映

・特定秘密保護法
権力者の手元にある情報を国民には見せない根拠を政府に与える危険性。
政治の現状と政策を国民が知る権利を侵害して民主主義の基礎を切り崩そうとするもの

国民相互の監視と密告を奨励して監視社会を築き上げてしまう危険性
真理を追求しようとする科学的精神を委縮させ得る危険性


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